親知らずが痛い・腫れたときに
急に奥のほうが腫れた、ズキズキする——親知らずのご相談は、そうした形で始まることがほとんどです。腫れているときは、まずそれを抑えるところから。抜くかどうかは、落ち着いてから一緒に考えます。
このページのポイント
- 腫れているときは、まず抑える処置から。抜くかは落ち着いてから考えます。
- 親知らずは、あるだけで抜かなければならない歯ではありません。
- 親知らずの抜歯は、原則として公的医療保険が適用されます。
腫れているときは、その場で抜かないことがあります
痛みや腫れが強いときに「すぐ抜いてほしい」とおっしゃる方は多いのですが、炎症が強く出ているところは麻酔が効きにくく、無理に処置をすると治りが長引きやすいという事情があります。そのため、まずはまわりを洗って汚れを取り除き、お薬で炎症をしずめる処置を先に行うことがあります。
落ち着いてから、あらためて抜くかどうかを考えます。親知らずは、あるだけで抜かなければならない歯ではありません。まっすぐ生えていて、しっかりみがけているなら、そのままにしておく選択もあります。
抜く場合に確かめておきたいのが、まわりとの位置関係です。下あごの親知らずは下歯槽神経という太い神経のすぐ近くにあることがあり、上あごの親知らずは上顎洞(鼻の奥の空洞)と接していることがあります。当院では歯科用CTで立体的に確認し、当院で抜歯できるかどうかを判断したうえでご説明します。
親知らずは斜めに生えたり、一部が歯ぐきに覆われたままになったりすることがあります。

こんなことはありませんか
迷っている段階でも、状態を確かめるだけのご来院で構いません。
疲れたときに、奥の歯ぐきが腫れる
体調をくずしたときや寝不足のときにかぎって、いちばん奥がズキズキする。しばらくすると自然におさまるので、そのままにしている。
おさまっても原因が消えたわけではなく、くり返すことが多いご相談です。落ち着いているあいだに確かめておくと、急な腫れを避けやすくなります。
まっすぐ生えていない・半分だけ出ている
横を向いている、斜めに出てきた、歯ぐきから半分だけ顔を出している、埋まったままで見えない。歯ブラシが届きにくい。
汚れがたまりやすく、手前の歯がむし歯になったり、歯ぐきが炎症を起こしたりすることがあります。
いまは何ともないが、気になっている
健診で親知らずがあると言われた。まわりの人が抜いたと聞いて心配になった。矯正や妊娠・出産の予定があり、先に確かめておきたい。
症状がない時期のほうが、日程を選んで落ち着いて判断できます。抜かずに様子を見るという結論になることもあります。
当院でのご相談の流れ
ご相談から経過の確認まで、通院は3〜4回程度です。腫れている場合は、その処置から始まります。
- 01
痛みや腫れが強いときは、まずそれを抑えます
炎症が強く出ているときは、その日のうちに抜くのではなく、まわりを洗って汚れを取り除き、お薬で炎症を抑える処置を先に行うことがあります。腫れているところに手を加えると、麻酔が効きにくく、治りも長引きやすいためです。落ち着いてから、あらためて抜くかどうかを考えます。
- 02
レントゲンと歯科用CTで位置関係を確認します
親知らずの根がどんな形をしているか、下あごでは下歯槽神経という太い神経と、上あごでは上顎洞(鼻の奥の空洞)とどれくらい近いかを確認します。平面のレントゲンではわからないことがあるため、必要に応じて歯科用CTで立体的に見ます。
- 03
抜くかどうかを、理由とあわせてご相談します
画像をお見せしながら、抜いた場合と抜かずに様子を見た場合それぞれの見通しをご説明します。いま抜かないほうがよいと考えられる場合は、その理由もお伝えします。ご予定にあわせて日程を決められるよう、当日の流れも先にご案内します。
- 04
抜歯と、そのあとの経過の確認
局所麻酔をしてから処置します。歯ぐきに埋まっている場合は、歯ぐきを開いたり歯を分割したりすることがあり、必要に応じて縫合します。数日後に傷の治り具合を確認し、縫った場合は1週間前後で抜糸します。
親知らずの抜歯は、原則として公的医療保険が適用されます。抜歯のあとには痛み・腫れ・出血が起こり、程度には個人差があります。まれに、傷のかさぶたがうまくできずに強い痛みが続くこと(ドライソケット)や、感染、開口しづらさが起こることがあります。下あごの親知らずでは、神経に近い場合にくちびるやあごのしびれが残ることがまれにあります。上あごの親知らずでは、上顎洞とつながることがあります。こうした可能性がある場合は、処置の前にご説明します。
よくあるご質問
- 腫れて痛いのですが、その日に抜いてもらえますか?
- 炎症が強く出ているときは、まず腫れと痛みを抑える処置を優先することが多いです。腫れているところは麻酔が効きにくく、無理に処置をすると治りが長引きやすいためです。汚れを洗い流し、お薬で炎症をしずめてから、あらためて抜歯の日程をご相談します。痛みが強いときは、その日のうちにご連絡ください。
- 親知らずは抜いたほうがよいのでしょうか?
- まっすぐ生えていて、上下でかみ合っていて、きちんとみがけている親知らずは、そのままにしておくこともあります。いっぽうで、たびたび腫れる、手前の歯がむし歯になっている、歯ぐきが痛むといった場合は抜歯をご提案します。レントゲンと歯科用CTで根の形や神経との位置関係を確認したうえで、一緒に判断します。
- 抜いたあとは、どのくらい腫れますか。仕事は休むべきですか?
- 腫れの出方には個人差があります。一般に、抜いた翌日から2〜3日目がもっとも腫れやすく、そこから少しずつ引いていくことが多いです。簡単に抜ける親知らずであれば通常どおり過ごせることが多く、歯ぐきを開いて抜くような場合は、翌日に腫れが出ることを見込んで大事な予定の前は避けていただくと安心です。ご予定にあわせて日程をご相談ください。
- 妊娠中でも抜けますか?
- 妊娠中は、急を要さないかぎり時期を選ぶことをおすすめしています。痛みや腫れが強く、そのままにしておくほうが負担が大きいと考えられる場合は、安定期に、レントゲンやお薬の内容に配慮したうえで対応することがあります。必要に応じて産婦人科の主治医にも確認したうえで進めますので、妊娠中であることと週数をお知らせください。
- 費用はどのくらいですか。他の病院を紹介されることはありますか?
- 親知らずの抜歯は、原則として公的医療保険が適用されます。3割負担の方で数千円程度が目安ですが、抜き方や本数、レントゲン・CTの有無、お薬代によって変わりますので、診査のあと処置の前にご説明します。入院や全身麻酔が必要な処置、神経と根が非常に近く高い難度が見込まれる場合などは、理由をご説明したうえで連携している医療機関へ紹介状をお書きします。
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- 診療案内の一覧当院で対応している治療の一覧です。
「抜いたほうがいいのか知りたい」という段階でのご相談も歓迎します。
