ALIGNER

マウスピース矯正

透明なマウスピースを1〜2週間ごとに交換しながら、歯を少しずつ動かす矯正です。装置が目立ちにくく、食事と歯みがきのときに取り外せます。

このページのポイント

  • 透明なマウスピースを1〜2週間ごとに交換して歯を動かします。1日20時間以上の装着が目安です。
  • 歯を動かす期間はおよそ1〜3年、通院は1〜2か月に1回程度です。歯ならびによっては、ワイヤー矯正など別の方法をご提案します。
  • 自由診療で、診断料55,000円+治療費220,000〜1,100,000円(税込)です。ほかに調整料(1回3,300円)がかかります。

目立ちにくく、取り外せる矯正です

透明なマウスピースを段階的に交換しながら、歯を少しずつ動かす矯正方法です。装置が目立ちにくく、食事や歯みがきのときに取り外せることが特長です。

いっぽうで、決められた装着時間を毎日守ることが治療の前提になります。また、歯ならびの状態によってはマウスピースだけでは対応できず、ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)をおすすめする場合もあります。

どちらの方法が合っているかは、診査・診断のうえでご提案します。矯正治療は、歯科医師向けの矯正の研修会「保田矯正塾」でインストラクターを務める歯科医師(副院長 畑 紀行)が担当します。都城市で「目立ちにくい矯正をしたい」とお考えの方は、まずはご相談ください。

マウスピースのケースを手にした女性

特長と、気をつけていただきたいこと

目立ちにくい装置です

装置が透明で目立ちにくく、マウスピース自体に金属のワイヤーはありません。矯正していることが周囲に気づかれにくいため、人と接する機会の多い方にも選んでいただける方法です。装着しはじめは、違和感や発音のしづらさを感じることがあります。

外して食事・歯みがきができます

食事と歯みがきのときは、マウスピースを外します。歯みがきは、装置をつける前と同じ方法でできます。

ただし外している時間が長くなると装着時間が足りなくなるため、1日20時間以上を目安に装着していただきます。通院は1〜2か月に1回程度です。

向く場合と、向かない場合があります

装着時間が足りないと、歯が計画どおりに動かないことがあります。また、歯ならびによっては向かない場合があります。目安は、このページの「向いている場合と、ほかの方法をご提案する場合」にまとめています。

向いている場合と、ほかの方法をご提案する場合

日本矯正歯科学会が歯科医師向けに示した「アライナー型矯正装置による治療指針」(2017年)の区分を、当院の言葉でまとめた目安です。アライナー型とは、マウスピース型の装置のことです。

向いている例・向かない例を読む

向いていることが多い場合

  • 歯を抜かずに治療でき、①すき間が軽い、②でこぼこが軽く、歯を並べる幅を広げれば整えられる、③歯を大きく動かさなくてよい、のどれかにあたる場合
  • 以前の矯正治療のあとに、歯が元の位置へ戻った「後戻り」を整える場合
  • 歯を抜く場合でも、歯を動かす量が少なく、歯を傾ける動きだけで整えられる場合
  • 金属アレルギーがある場合

マウスピース矯正が向かないことが多い場合

  • 歯を抜いて治療する場合(動かす量が少ないときを除きます。指針は、歯を大きく動かす・回す・上下に動かす必要があるとき、などを挙げています)
  • 乳歯の時期や、歯が生えかわる時期で、あごの成長や歯の生え方を予測しにくい場合
  • 上下のあごの大きさや位置のずれ(骨格)に原因がある場合

向くかどうかは検査と診断で判断し、向かないと診断した場合は、理由をご説明したうえで、ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)など別の方法をご提案します。

お子さまの矯正は、矯正歯科のページでご説明しています。

マウスピース矯正とワイヤー矯正のちがい

同じ項目で並べた表です。どちらが合うかは、検査と診断のうえでご提案します。

マウスピース矯正の模式図。透明な装置が歯ならびをおおっている
マウスピース矯正透明なマウスピースを歯にはめます。ご自身で取り外せます。
ワイヤー矯正の模式図。歯の表面の装置にワイヤーが通っている
ワイヤー矯正歯の表面に装置を付け、ワイヤーを通します。固定式です。

装置のちがいを示す模式図です(治療の結果を示すものではありません)。

項目マウスピース矯正ワイヤー矯正
見た目透明で、目立ちにくい装置です。装置とワイヤーが見えます。白や透明の装置も選べます(追加費用は表の下)。
取り外しと歯みがきご自身で外せます。食事と歯みがきは外して行い、終わったら早めに装着し直します。固定式で外せません。装置のまわりに食べ物が詰まりやすくなります。
対応できる歯ならび歯を動かす量が少ない場合に限られ、細かな歯の移動は原則として難しいとされています。多くの歯を細かく動かせ、幅広い歯ならびに対応できるとされています。
ご自身での管理1日20時間以上の装着が目安です。足りないと計画どおりに動かないことがあります。装着時間の管理は要りません。硬い物や粘りつく物は、装置がこわれるおそれがあり控えます。
通院と調整料(税込)1〜2か月に1回程度です。調整料は1回 3,300円(かからない回もあります)。月1回程度です。調整料は1回 3,300円(かからない回もあります)。
歯を動かす期間およそ1〜3年です(歯ならびの状態によって変わります)。全体を動かす場合、およそ1年半〜3年です。
費用(税込)診断料 55,000円+治療費 220,000〜1,100,000円+調整料全体を動かす場合、診断料 55,000円+治療費 792,000円+調整料
表についての補足を読む
  • 期間と費用は、同じ条件でくらべた数字ではありません。ワイヤー矯正の数字は全体を動かす場合の目安で、マウスピース矯正の幅には、動かす範囲が限られる治療も含まれます。どちらが早い、費用が少ない、という意味ではありません。
  • ワイヤー矯正は、難しい症例と診断した場合の治療費が1,100,000円、範囲を限った部分矯正が110,000〜440,000円です。白や透明の装置(審美ブラケット・審美ワイヤー)は、それぞれ55,000円の追加です(いずれも税込)。
  • マウスピース矯正でも、歯科医師がお口を直接見て経過を確認する通院が欠かせません。骨格のずれが大きいときは、ワイヤー矯正でも治療方法が限られることがあります。
  • 装置の一般的な特徴は、日本矯正歯科学会「マウスピース型矯正装置による治療に関する見解」(第1版・2019年)と、日本歯科医師会「テーマパーク8020 矯正歯科」(2026年10月閲覧)を参考にしました。装着時間・通院・期間・費用は当院の目安です。

治療の流れ

ご相談から保定まで、5つの段階で進めます。

透明なマウスピースと保管ケース
透明なマウスピースを1〜2週間ごとに交換しながら装着し、少しずつ歯を動かします。 食事と歯みがきのときは、マウスピースを外します。外している時間が長くなると計画どおりに進まないため、1日20時間以上を目安に装着していただきます。
  1. 01

    ご相談

    気になっていることをうかがい、お口を拝見します。おおよその見通し(治療の方針・時期・費用の目安)をこの時点でお伝えします。ご相談だけでもかまいません。

  2. 02

    精密検査

    セファロ(頭部エックス線規格写真)、パノラマレントゲン、口腔内写真、歯型の資料をそろえます。歯型は口腔内スキャナーで記録します。セファロは骨格の前後・上下のバランスを数値で評価できる矯正専用の検査で、必要に応じて歯科用CTで骨や歯根の位置を立体的に確認します。

  3. 03

    診断・治療計画のご説明

    検査結果をもとに、原因・目指すゴール・装置・期間・費用をご説明します。歯ならびの状態によっては、マウスピースではなくワイヤー矯正(マルチブラケット装置)をご提案することもあります。納得いただいてから治療に入ります。

  4. 04

    装着開始と、マウスピースの交換

    透明なマウスピースを1〜2週間ごとに交換しながら装着し、歯を少しずつ動かします。1日20時間以上を目安に装着していただき、1〜2か月に1回程度の通院で経過を確認します。

    1〜2か月に1回程度の通院
  5. 05

    保定(リテーナー)とメインテナンス

    歯が元に戻ろうとする「後戻り」を防ぐためにリテーナーを使います。リテーナーまでが矯正治療です。あわせて、むし歯・歯周病の定期的な確認を続けます。

装置について

当院のマウスピース矯正の装置は、口腔内スキャナーで記録した歯型をもとに、歯科医師の指示で、国内の歯科技工所(歯科の装置を作る専門の施設)が作ります。診断と治療計画、治療中の経過の確認は、当院の歯科医師が行います。

費用と、始める前にお伝えすること

マウスピース矯正は公的医療保険が適用されない自由診療です。

治療内容
検査と診断のあと、歯型をもとに作製した透明なマウスピースを、1〜2週間ごとに交換しながら装着し、歯を少しずつ動かします。歯を動かしたあとは、歯の位置を保つ「保定」のために、リテーナー(保定装置)を使います。診断の結果によっては、抜歯や、ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)をご提案することがあります。
標準的な費用(税込)
診断料 55,000円+治療費 220,000〜1,100,000円(診断結果によります)。このほかに、通院のときに調整料(1回 3,300円)がかかります。通院の内容によっては、かからない回もあります。内訳は下の表にまとめています。
治療期間・回数
マウスピースで歯を動かす期間は、およそ1〜3年です(歯ならびの状態によって変わります)。通院は1〜2か月に1回程度で、この間の通院はおよそ6〜36回が目安です。このほかに、治療前のご相談・検査・診断の来院と、歯を動かしたあとの保定の期間(数年間)の通院があります。
主なリスク・副作用
装着しはじめの違和感や発音のしづらさ、歯が動くときの痛みが出ることがあります。装着時間が1日20時間以上の目安に足りないと、歯が計画どおりに動かず、治療期間が延びることがあります。装着時間を守っていても計画どおりに動かないことがあり、マウスピースの作り直しや、ワイヤー矯正の併用をご提案することがあります。奥歯のかみ合わせが変わる、歯の根が短くなる(歯根吸収)、歯ぐきが下がる、むし歯や歯ぐきの炎症が起こる、といったことがあります。保定(リテーナー)をしないと後戻りしやすく、していても、加齢や歯周病などで歯ならびは少しずつ変わることがあります。

費用の内訳(含まれるもの・別にかかるもの)

項目金額(税込)内容
診断料55,000円歯型・レントゲン・口腔内写真による分析と診断の費用です。治療費とは別にかかります。
治療費220,000〜1,100,000円診断結果によって変わります。
調整料1回 3,300円治療費とは別に、通院のときにかかります。通院の内容によっては、かからない回もあります。
矯正のための抜歯(必要な場合)1本 5,500円抜歯が必要と診断した場合にかかります。
金額についての補足を読む
  • 金額はすべて税込です。表の金額は標準的なもので、お一人ごとの金額は、診断・治療計画のご説明のときにお伝えします。
  • 通院回数の目安は、およそ6〜36回です(歯を動かす期間およそ1〜3年、通院1〜2か月に1回程度からの計算)。
  • 歯を動かしたあとは、保定の期間(数年間)があり、その間も通院があります。
  • 矯正中のむし歯・歯周病の検査や治療は、矯正の費用とは別です(公的医療保険が適用されるものがあります)。
医療費控除について

矯正治療の費用が医療費控除(支払った医療費の一部を、確定申告で所得から差し引ける制度)の対象になるかどうかは、年齢や治療の目的によって変わります。判断するのは税務署で、当院では判断できません。

  • 対象になる場合: 成長期のお子さまの発育を妨げないために行うかみ合わせの矯正のように、年齢や目的からみて必要と認められる矯正の費用(国税庁 No.1128、令和8年4月1日現在の法令等)。
  • 対象にならない場合: 見た目をよくすることを目的とした矯正の費用(同じ資料)。

通院の交通費や領収書の保管についても、国税庁のNo.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例とNo.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)に載っています。くわしくは、税務署でもご確認ください。

くわしい内容は、ご相談のときにご説明します。お問い合わせは、お電話(0986-22-3005)で受け付けています。

よくあるご質問

マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらがよいですか?
お口の状態とご希望によります。マウスピースは目立ちにくく取り外せる一方、1日20時間以上の装着を守っていただく必要があり、歯ならびによっては対応できない場合があります。診査・診断のうえで、適した方法をご提案します。
1日にどれくらい装着しますか?
1日20時間以上が目安です。食事と歯みがきのときは取り外し、それ以外の時間は装着していただきます。装着時間が足りないと、歯が計画どおりに動かず、治療期間が延びることがあります。
痛みはありますか?
歯が動くときの痛みや違和感があります。また、装着しはじめは違和感や発音のしづらさを感じることがあります。気になることがあれば、通院のときにお知らせください。
食事のときはどうしますか?
食事と歯みがきのときは取り外していただきます。外している時間が長くなると1日の装着時間が足りなくなるため、終わったら早めに装着し直していただきます。
どのくらいの期間がかかりますか?
マウスピースで歯を動かす期間は、およそ1〜3年です。歯ならびの状態によって変わります。通院は1〜2か月に1回程度で、この間の通院はおよそ6〜36回が目安です。そのあと、後戻りを防ぐためのリテーナーによる保定の期間が、数年間あります。
マウスピースでは対応できない歯ならびもありますか?
あります。歯を抜いて大きく動かす必要がある場合や、上下のあごの大きさや位置のずれが原因の場合などは、向かないことが多いとされています(日本矯正歯科学会の治療指針、2017年)。検査のうえで、ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)など別の方法を、理由とともにご提案します。
ほかの質問を見る(5問)
マウスピース矯正の費用は、医療費控除の対象になりますか?
治療の目的によって、対象になる場合とならない場合があります。国税庁のページ(No.1128、令和8年4月1日現在の法令等)は、年齢や目的からみて必要と認められる矯正の費用は対象になり、見た目をよくするための矯正の費用は対象にならないとしています。判断は税務署が行います。
マウスピース矯正でも、歯を抜くことはありますか?
抜歯が必要と診断することはあります。歯を並べる場所が大きく足りない場合です。その場合にマウスピース矯正で進めるか、ワイヤー矯正などをご提案するかは、精密検査のうえで理由とともにご説明します。矯正のための抜歯の費用は、1本5,500円(税込)です。
計画どおりに歯が動かないときは、どうなりますか?
歯が計画どおりに動かないときは、マウスピースを作り直して対応することがあります。ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)を組み合わせて使う「併用」を、ご提案することもあります。
リテーナー(保定装置)は、どのくらいの期間使いますか?
歯を動かし終えたあと、歯の位置を保つ保定の期間が、数年間必要です。そのうち、リテーナーをできるだけ毎日使う期間は、通常1年以上とされています(日本矯正歯科学会の一般向けQ&A、2026年10月閲覧)。使っていても、加齢や歯周病などで歯ならびは少しずつ変わることがあります。
子どもでもマウスピース矯正はできますか?
乳歯が残っている時期のお子さまには、マウスピース矯正は向かないことが多いとされています。あごの成長や歯の生え方を予測しにくいためで、日本矯正歯科学会の治療指針(2017年)がすすめられない例に挙げています。当院では、この時期のお子さまの矯正として、一期治療(上あごを広げる治療)を行っています。

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参考にした資料

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このページの内容は、歯科医師(副院長 畑 紀行)が確認しています。最終更新日

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