お子さんの歯ならびが気になったら
「前歯がガタガタしてきた」「いつも口が開いている」。いつ相談すればよいのか迷われる方が多いところです。始める時期そのものが治療の一部ですので、気づいた時点でご相談ください。
このページのポイント
- いちばんの目的は、鼻呼吸を身につけて健やかな成長を手助けすることです。
- 相談した日に始めるとはかぎらず、成長を見て時期を決めます。
- 一期治療は自由診療で、標準的な費用は合計429,000円(税込)です。
見ているのは、歯ならびだけではありません
お子さんの矯正(一期治療)は、乳歯と永久歯が混ざった成長期に行う「土台づくり」です。その目的は、歯をきれいに並べることだけではありません。いちばんの目的は、鼻呼吸を身につけて、健やかな成長を手助けすることだと考えています。
お口がいつもポカンと開いている、寝ているときにいびきをかく、歯ならびがガタガタしてきた——。これらは口呼吸のサインかもしれません。口呼吸が続くと上あごが狭くなり、歯が並びにくくなります。あごの骨がやわらかい時期であれば、骨格からゆっくり広げて、歯の並ぶ場所と空気の通り道をつくることができます。
いっぽうで、相談に来られたその日から治療を始めるとはかぎりません。成長を見ながら適切な時期を待つほうがよい場合もあります。当院では、保田矯正塾インストラクターの歯科医師(副院長 畑 紀行)が、検査をもとに時期も含めてご提案します。

こんなことはありませんか
ひとつでもあてはまる場合は、一度ご相談ください。治療が要らないという結論になることもあります。
お口がいつも開いている・いびきをかく
テレビを見ているときや寝ているときに、口がポカンと開いている。いびきをかく。朝、のどが渇いていることが多い。
口呼吸のサインかもしれません。歯ならびだけでなく、睡眠の質や成長にも関わることがわかっています。
前歯がガタガタしている・重なって生えてきた
永久歯が斜めに出てきた。生えるところが足りずに重なっている。乳歯が抜けていないのに、その内側から永久歯が出てきた。
あごの大きさと歯の大きさのつり合いを、検査で確かめます。並ぶ場所が足りているかどうかが判断の分かれ目です。
受け口・かみ合わせが気になる
下の前歯が上より前に出ている。左右にずれてかんでいる。上の前歯が下の歯にかぶさりすぎている。食べるのに時間がかかる。
かみ合わせに関わるものは、早い時期に対応したほうがよい場合があります。乳歯列期の反対咬合には、専用の装置を使う方法もあります。
一期治療の良いところ
この時期にしかできないことがあります。効果の出方には個人差がありますので、検査のうえでご説明します。
成長を利用できる
あごの骨がやわらかい時期にしかできない方法で、狭くなった上あごを骨格からゆっくり広げられます。歯を並べる場所そのものをつくる治療です。
大人になってからでは、この「土台を広げる」という進め方は選べません。
鼻呼吸への改善が期待できる
上あごを広げると、歯の並ぶ場所ができるのと同時に鼻の空気の通り道も広がります。装置とあわせて舌の位置と飲み込み方のトレーニング(MFT)を行い、口呼吸のクセそのものにも働きかけます。
見た目を整えるだけでなく、毎日の呼吸を助けることを目指します。
そのあとの治療が軽くなることも
土台を整えておくと、永久歯がそろってからの二期治療が短く・軽くなったり、抜歯を避けられたりする場合があります。
お口の状態によるため保証はできませんが、選べる方法の幅が広がることは、お子さんの負担を考えるうえで大きな利点です。
当院でのご相談の流れ
ご相談から始まり、検査・ご説明を経てから治療に入ります。ご相談だけでもかまいません。
- 01
ご相談
気になっていることをうかがい、お口を拝見します。おおよその見通し(治療の方針・時期・費用の目安)を、この時点でお伝えします。ご相談だけでもかまいません。この場で治療を決めていただく必要はありません。
- 02
精密検査
セファロ(頭部エックス線規格写真)、パノラマレントゲン、口腔内写真、歯型の資料をそろえます。セファロは骨格の前後・上下のバランスを数値で評価できる矯正専用の検査です。歯型は口腔内スキャナーで記録します。あわせて、むし歯がないかも確認します。
- 03
診断・治療計画のご説明
検査結果をもとに、いまの状態・目指すゴール・使う装置・期間・費用・リスクをご説明します。「いまは始めずに、成長を見ながら適切な時期を待つ」という判断になることもあります。納得いただいてから治療に入ります。
- 04
装置による治療とトレーニング、その後の経過観察
月1回程度の通院で装置を調整しながら、正しい舌の位置と飲み込み方のトレーニング(MFT)を並行して行います。一期治療が終わったあとも、永久歯の生えかわりと成長を定期的に確認します。
費用・期間・リスク
小児矯正(一期治療)
小児矯正(一期治療)は公的医療保険が適用されない自由診療です。
- 治療内容
- 上あごを骨格から広げる装置(スケルトン拡大装置)による治療と、舌のトレーニング(MFT)を行います。ネジを少しずつ回し、週に2〜3回のペースでゆっくり広げます。
- 標準的な費用(税込)
- 診断料 33,000円+治療費 396,000円(合計 429,000円)。乳歯列期の反対咬合の治療(ムーシールド)は 55,000円(診断料込)です。
- 治療期間・回数
- おおよそ1〜2年、月1回程度の通院。その後、成長の経過観察を続けます。
- 主なリスク・副作用
- 装置装着後の違和感や発音のしづらさ、拡大にともなう圧迫感を感じることがあります。拡大の途中で前歯の間に一時的にすき間ができますが、多くは自然に閉じていきます。装置のまわりは汚れがたまりやすいため、清掃が不十分だとむし歯・歯ぐきの炎症のリスクが高まります。骨格の状態によっては適応できない場合があります。
むし歯の治療や定期検診、フッ素塗布などは、公的医療保険が適用される保険診療が中心です。保険の対象になるかどうかは、お口の状態やこれまでの経過によって変わりますので、受付でご案内します。
よくあるご質問
- 何歳ごろに相談すればよいですか?
- 一期治療は、あごの骨がやわらかい成長期(おおむね6〜10歳ごろ)にしかできない治療です。お口がいつも開いている、いびきをかく、歯ならびがガタガタしてきた——こうしたサインがあれば、早めにご相談ください。気づいた時点でうかがっていただいてかまいません。すぐに治療を始めず、成長を見ながら適切な時期を待つこともあります。
- なぜ「鼻呼吸」が歯ならびの話に出てくるのですか?
- 口呼吸が続くと上あごが狭くなり、歯が並ぶスペースが足りなくなります。上あごを骨格から広げると、歯の並ぶ場所ができるのと同時に鼻の空気の通り道も広がるため、鼻呼吸への改善が期待できます。当院の一期治療は、歯を並べることと呼吸の改善を同時に目指す治療です。効果の出方には個人差があります。
- 永久歯が生えそろうまで待ってはいけませんか?
- いけないということはありません。永久歯がそろってから歯を1本ずつ並べる方法(二期治療)もあります。ただし、あごの成長を利用できるのは成長期のあいだだけです。土台を先に整えておくと、そのあとの治療が短く・軽くなったり、抜歯を避けられたりする場合があります。どちらがよいかは、お子さんの成長の段階と歯ならびの状態によって変わりますので、検査のうえでご説明します。
- 子どもが装置を嫌がらないか心配です
- 当院では無理に進めず、ご本人が扱えるところから始めます。装置をつけた最初のころは、違和感や発音のしづらさ、広げるときの圧迫感を感じることがあり、慣れるまでのペースには個人差があります。装置のまわりは汚れがたまりやすいため、通院のたびに歯みがきの確認も行います。ご家庭で困ったことがあれば、調整のときにお聞かせください。
- 保険は使えますか。費用はどのくらいですか?
- 小児矯正(一期治療)は、一部の先天的な疾患などを除き、公的医療保険が適用されない自由診療です。当院では診断料 33,000円+治療費 396,000円(合計 429,000円・税込)、乳歯列期の反対咬合の治療(ムーシールド)は 55,000円(診断料込・税込)です。期間はおおよそ1〜2年、月1回程度の通院で、その後は成長の経過観察を続けます。
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- 診療案内の一覧当院で対応している治療の一覧です。
「治療が要るのかどうかを知りたい」という段階でのご相談も歓迎します。
